2011年10月18日

【ワン鍋賞 巨人軍 ニャン鍋賞 皮膚科 ほか】

川柳の樋口由紀子さん経由で、川柳データをたくさんいただいた。
いろいろ検索してみたら、鍋賞をいくつも見つけた。
その他、最近の検索結果から、用例の少なかったケースをアップします。

■本日の闇鍋データ数
総数73955(うち短歌44563、俳句19035、川柳10008 他)

■ワン鍋賞 巨人軍(ジャイアンツも含めて検索)
巨人軍、あるいは球団名としての「巨人」を詠みこんだ句歌はこれ一つだけでした。
※「巨人の星」は除く。

自転車も読売巨人軍も不滅 石田柊馬(川柳)

■ニャン鍋賞 皮膚科

紅葉の具合を見せに皮膚科まで 丸山進(川柳)
夕暮れの皮膚科に鶴が舞ひ降りてピアスをしてといひにけるかも 池田はるみ(短歌)

■ニャン鍋賞 いくじなし

いくじなしめしのうまさを知っている 石田柊馬(川柳)
本当におかっぱにって何回も云ったのに、意気地なしの床屋め 穂村弘(短歌)

■ニャン鍋賞 脱水機

脱水機が故障したのは月夜のせい 樋口由紀子(川柳)
腕組みをして僕たちは見守った暴れまわる朝の脱水機を 穂村弘(短歌)

※「脱水」だけで検索しても、次の二つが加わるだけです。

脱水の済んだシーツに残る水 敗因はこれだなどとは言えぬ 中沢直人(短歌)
脱水し脱臭し夏の草食男子 鈴木伸一(俳句)

■ニャン鍋賞 風邪薬 (カゼ薬なども含めて検索)

分銅と釣り合つてゐる風邪薬 西原天気(俳句)
石仏の頭に置いた風邪薬 山本忠次郎(川柳)

■ニャン鍋賞 シーチキン
シーチキンサラダはセコムしてますか 石田柊馬(川柳)
シーチキンサンドをふかくほおばってぽろぽろひざにこぼすしあわせ 芹沢茜(短歌)

この他、意外と少ないと感じた単語

■マヨネーズ

お互いの弱点に塗るマヨネーズ 丸山進(川柳)
少年は少年愛すマヨネーズ 倉本朝世(川柳)
マヨネーズ色の頬もつ友人と火曜のランチを食べにゆきます 東直子(短歌)
マヨネーズ容器のなかで矢野さんのこむら返りがときどき育つ 鈴木有機(短歌)

「マヨネーズ」は以下の4つがあったが、日常目にするもので、詠み込みにくいとも思えず、それにしては少ない感じ。俳句がなかったのも意外。

■おもちゃ箱

大義なら大人のおもちゃ箱にある 丸山進(川柳)
ばらばらの父が出てくる玩具箱 定金冬二(川柳)
愛なんてすっからかんのおもちゃ箱アリさんもロバさんも今は留守です 江田浩司(短歌)
嘘つきの弟も悪い人形も呑んであたしを待つおもちゃ箱 高柳蕗子(短歌)

なんとなく好まれそうな語なのに4つというのは意外。

2011年08月28日

【近代短歌のアンケート 歌人・詩人・俳人・柳人、そのほか短歌に興味のある方々へ】




★近代短歌の巨匠が競詠?


 ずらり春の歌20首 好きな歌はどれ?


 締切9・9 期間限定!!
   ⇒こちらからどうぞ



harynouta2.jpg

■私の所属短歌誌「かばん」で、アンケートを実施しています。

■提示された近代短歌20首(春の歌)から好きな歌などを選ぶもので、まるで近代短歌の巨匠が競詠したかのような楽しいアンケートです。
■「かばん」12月号の特集「近代短歌から〈かばん〉へ」に向けてのアンケートで、広くご回答をお寄せいただきたいと思っています。
■無記名でも回答できます。

締切9月9日 期間が短いのでお早めに。

■集計結果は12月

回答データは他の方法(ハガキ等)で集めた回答とともに集計し、
集計結果概要を「かばんweb」にもアップします。
正式な集計記事は「かばん」2011年12月号に掲載します。

posted by tyouseki at 23:30| Comment(21) | TrackBack(0) | ひまつぶメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月14日

【チョキはなぜ好かれる?】

■チョキは人気者

 グー・チョキ・パーのどれが好きかと周囲の人数人に聞いてみた。驚いたことに全員チョキと答えた。
 気になったのでfacebookページ「しつもんごっこ」で投票してももらった。
 (★試みにこのブログにもアンケートを設置してみました。よろしかったら投票してください。)

 facebookのアンケートは、今のところ(2011年8月14日現在)回答者は少ないが(そうだろうなあ、すごくどうでもいい事だもの)、それでも、チョキ6、グー1、パー0で、チョキが圧倒的に好まれているようだ。
 ううむ。どうしてなのでしょう。

 理由は人それぞれなのだろうが、圧倒的にチョキが好かれる(あるいは、グーとパーがあまり好かれない)理由を推理してみよう。

■チョキのイメージ

[意味]ハサミ
 石・紙に比べると、道具としては作る技術が必要な感じ。
 (紙を作るのも技術が必要なんですが、イメージとして。)
 ハサミを使うのは決して難しくはないが、手の動きが複雑繊細で器用さに通じる。
[性格]
 石であるグーには刃がたたないが、紙であるパーに包み込まれても切り裂いて脱出できる。
[語感]かわいい。大きな刃物を振り回す粗暴さがなく、小回りが効く感じ
[形] 尖っている。グーチョキパーの中で一番難しい形。
[総合イメージ]
 知的、攻略、打開、素早さ。
 ハサミは、刃物ではあるが、ナイフのような危険な武器とは異なり、日用品・便利グッズである。武力腕力でなく技術知性の力を感じる。
 チョキには、小賢しい印象もなくはないが、総合的に見ると悪印象が少ないようだ。
[ついでの鑑賞 負け方への感情移入]
 腕力を象徴するグーに負けるチョキには、平和的な知恵が武力にうち負かされるかのような悲壮感がある。

■グーのイメージ

[意味]石
 硬い。頑丈。年月を経ても変化しにくい。
[性格]
 紙であるパーに包まれたら抗えないが、ハサミであるチョキにはびくともしない。
[語感]押しが強い、鈍重、我慢。
[形] 拳骨。握りこぶし。手が作れる形の中では最も効果的に腕力を振るえる形。
[総合イメージ]
 意志を固める。実直で根性がある。小細工なく率直に怒りを集中。忍耐強く意志を貫くが、時に横暴、強引。
 そんなに悪印象はないようだが、問題解決の手段が腕力である、という感じが、いまひとつ人気がでない理由ではないだろうか。
[余計な鑑賞 負け方への感情移入]
 強いはずのグーがパーに包み込まれてしまうのは、ああやっぱりという感じだ。単純な正義が政治力に丸め込まれてしまうかのようだ。

■パーのイメージ

[意味]紙
 紙は、さして丈夫な素材でなく、切れたり破れたりする。石やハサミに比べると火や水にも弱い。
 そういう弱点を持ちながらも、面積と形を変えることができるという強みがある。
[性格]
 刃物であるチョキには為す術もないが、石であるグーに対しては包み込んで制圧できる。
[語感]単純、のんき、気さく、包容力、開放的。
[形] 手の面積を最大にした形。グーチョキパーの中で一番かんたんな形。握手を求めるような隠し事のないフレンドリーな感じ。
 その一方、支配力も感じさせもする。「掌握」という語があり、この形からは掴みかかることや、掌の上で踊らせることもできる。
[総合イメージ]
 単純で、語感の上ではアタマを使わない感じ。すべてを呑み込む空や海のような絶対性。
 そこには、清濁併せ呑むような怪しさもあるために、開放的でフレンドリーというイメージが少し嘘っぽくなる。
 要するに、パーはグーのような真面目さに欠け、チョキのような知性も足りず、そのうえ信用出来ないところがあるのだ。
[余計な鑑賞 負け方への感情移入]
 パーは不気味である。グー・チョキより恐ろしい感じである。なんとなく政治力、目に見えない支配力を感じさせる。
 だからなのか、パーがチョキにあっけなく敗北するときには、なにやらはかなさとともに、かすかな開放感が感じられる。

■チョキが好かれる理由

 チョキは知的で、刃物だが平和的である。
 小回りがききそうで、名前もかわいい。
 小さなチョキが大きな紙の支配を打ち破るのは快感である。
 固いグーにけなげに立ち向かって刃が立たないのもかわいい。
 これらを相殺するような悪いイメージがあまりない。

 グーとパーは、良いイメージもあるが、悪いイメージもけっこうあるために、チョキほど人気が得られない。

saana tyoki2.jpg
posted by tyouseki at 22:44| Comment(1) | TrackBack(0) | ひまつぶメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする